障子の張り替えの手順について

障子の張り替えの手順について
和風の家だと数年に一度に行わなくてはならない行事の一つが「障子の張り替え」です。
しかし、これが意外と疲れるし、面倒な事だったりもします。
近年は親の代から家を受け継ぐ人もおり、障子の張り替えが毎年の恒例行事のようになっている方もいます。
しかし、いざ張り替えようと思っても、なかなか簡単にできないこともあり、
大変な思いをしている方も多いのではないでしょうか。
「手間もかかるし、そもそも道具や方法についてもわからない」という方が多くなってきています。
そこで、これから障子の張り替えをしなくてはならない方に、障子の張り替えについての情報を提供します。
まずは障子の名称について、そして使う道具や張り替えの手順について説明します。

◆障子の名称について
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障子と聞くと多くの方は格子状になったものを思い浮かべますよね。それが障子です。
しかし、それ単体での名前として「障子」と呼ぶこともありますが、
それぞれの部位に名称がついているので、張り替えをするなら覚えておきましょう。

・上桟
この読み方は上桟と書いて「かみざん」と読みます。障子の上の部分を表しており、
障子の骨格を作る一つとなっています。
・框
これは「かまち」と呼ぶ部分。障子の横側の部分に当たります。
上桟からこちらに繋がっており、四角い形を形成する重要な骨格の一つ。
・組子
こちらは「くみこ」といって、障子の格子状の骨格を構成している部分の名称となっています。
・下桟
これは、「しもざん」と言い、上桟の逆の部分。つまり下側の部分となっているものです。
それぞれの名称をしっかり覚えて、正しい手順で張り替えが行えるようにしておきましょう。

◆張り替えに必要な道具
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障子を張り替えるには様々な道具が必要となります。
まずはその道具を用意しなければ、何もできないので、必要なものだけ揃えていきましょう。
主に必要になってくるのが「ハケ」です。他には「カッター内部」「定規」なども必要となります。
他には「セロハンテープ」「障子紙」などを用意すれば良いです。
さらには障子を貼りつけるための「糊」と「新聞紙」なども用意しておきましょう
それぞれの道具を用意できれば、後は作業に入るだけなので、
しっかりと道具を駆使して張り替え作業を行っていきましょう。

◆張り替え作業について
まずは古い障子を剥がさなくてはなりません。
今までの汚れなどを吸収した障子を、ハケなどを使って、ゆっくりと剥がしていきます。
この時、組子や上桟などに水を含ませておくと剥がしやすくなります。
その後綺麗に桟を拭き、障子紙をセロハンテープで仮止めしていきます。
こうすることによって、失敗することなく張り替えすることができます。
その後、桟にハケで糊を塗っていき、ムラの無いように貼っていきます。
手順としては、これで完了です。
余分になった障子紙は切り取って、後は乾くのを待てば、新しい障子の完成です。