電気自動車とモーターの役割

電気自動車とモーターの役割
電気自動車のモーターは従来のガソリンで走る車のエンジンと同様の役割を持っています。
よって、モーターは電気自動車を走らすうえで重要な役割を担っています。
電気自動車の命といってもいいモーターですが、私達の生活の中でも意識しないだけで、
様々なものが存在しています。
例えば、家庭においての洗濯機や冷蔵庫、エアコン、外出先ではエレベーターやエスカレーターなど、
電気製品のほとんどにモーターは使用されています。
現在、世界では地球温暖化などの環境問題が深刻に考えられています。
そこで、環境にやさしい電気自動車が登場したのです。
今回は電気自動車に使用されるモーターの役割について説明していきます。

◆DCモーター
DCモーター
DCモーターは電気自動車に最も使用されるモーターです。
DCモーターは安価かつ、環境にやさしいという面で重宝されています。
また、ガソリン車にも使用されていた実績もあり、使用用途の高いモーターです。
DCモーターですが、欠点もあります。
それは、空冷式であるため、夏場など暑い季節にはモーターがオーバーヒートしてしまうことがあります。

◆ACモーター
ACモーター
ACモーターは乗り心地をよくする分、制御が難しいモーターです。
そのため、高性能なものを開発する、コストもDCモーターよりも高いことがほとんどです。
しかし、高性能を求められる電気自動車には必ず、ACモーターが使用されています。
また、開発企業によって、ACモーターの性能も違ってくる、という面も持ちあわせています。
ACモーターには水冷式と空冷式があります。電気自動車には主に水冷式のものが搭載されています。
また、ACモーターは同期モーター・誘導モーター・交流モーターと種類があります。
電気自動車に使用されるものは同期モーターです。
残り2つのモーターは本体が大きいため、
電気自動車に搭載することは難しいといわれています。

◆インバーターの役割

ACモーターを搭載するには、インバーターという、
バッテリーから直流電流を交流電流に交換する部品が必要です。
インバーターは、モーターの回転を制御し、モーターの破損を防ぐ役割も担っています。
インバーターはガソリン車を制御するスロットルやキャブレターの機能を収束したものといえます。
よって、電気自動車において、インバーターの開発は重要視されており、
各企業、開発に一番力を注いでいるパーツと考えられます。
インバーターはACモーター同様、水冷の冷却が行われます。
インバーターは約80度以下の温度でなければ、
安全性が保てないため、この水冷の開発は最も重要なポイントといえます。
多くの企業は制御の余裕を判断し、約100度前後で冷却を行うように開発をしています。